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環境マネジメント キリングループ環境報告書2017 | 資料 | 社会との共有価値(CSV) | キリンホールディングス

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各事業会社

キリンホールディングス キリングループ

共通のルール

各社個別のルール

・キリングループとして大切にする  環境マネジメントのエッセンス ・グループ会社の多彩な事業特性および  そのニーズに対応

KGEMP

キリングループ環境方針

キリングループ長期環境ビジョン

各社個別に定める 環境マネジメントのルール

グループCSVマネジメント体制

グループ環境マネジメント体制

環境保全活動の推進体制

キリングループでは、

「グループCSV委員会」を設置し、中長期的なグループ全体のリスクや機会の把

握にもとづいたCSV方針・戦略の審議および進捗状況の管理を行っています。グループCSV委員会

は、キリンホールディングス代表取締役社長を委員長とし、主要な地域統括会社および日本綜合飲料

事業の各社長などにより構成され、原則年1回開催されます。環境についての中長期的な戦略の策定

および進捗状況の確認も、その他のCSVの課題とともに本委員会において管理されます。

キリングループでは、事業会社として必要な環境マネジメントシステムの要件を「キリングループグ

ローバル環境マネジメントの原則(KGEMP)」として定めています。この原則に基づき、各事業会社は

それぞれの事業内容や地域、その他の特性にフィットした環境マネジメントシステムを構築して運営

し、環境方針やキリングループ長期環境ビジョン、および「グループCSV委員会」で決定されたCSVコ

ミットメントなどの目標の実現のために、取り組んでいます。

また、各社では、それぞれの事業における環境に関する責任と権限を持つ、環境総括責任者を設置し、

自社およびその構成会社の環境活動が適切に実行されているかをモニタリングするとともに、マネジ

メントレビューを実施し、改善課題を明確にして、関係部門に必要な指示を行います。環境クライシス

が発生した場合には、全ての権限を持って解決にあたります。

各社は、環境マネジメントシステムの元で、事業の環境活動に関わる法令・その他ルールの順守、環境

負荷低減並びに汚染の予防に努めます。また、環境内部監査を実施し、システムの適合性や遵法性の

確認、目標の達成状況を確認するとともに、マネジメントレビューにつなげます。

さらに、ステークホルダーの声を適切に収集し、事業の環境活動に関わるリスクと機会を把握・評価

し、中長期的な視点も入れて必要な対応を行っていきます。

キリングループグローバル環境マネジメントの原則(KGEMP)

環境リスク管理体制

環境関連法規制の遵守

経営と一体化したマネジメント手法

環境業績評価制度

キリングループでは、リスクを未然に防止することが重要であると考え、海外の連結子会社を含めた

グループ全体でリスクマネジメントを推進しています。具体的には、キリングループ全体の重要リスク

を設定してリスク対応を図るとともに、グループ会社の重要なリスクを各社の事業計画に反映するこ

とで、リスクマネジメントの確実な実行に努めています。環境のリスク管理についても、このリスクマネ

ジメントの中で統一的に対応を行っています。

クライシスが発生した場合には、グループリスク管理委員会がグループ各社と情報を共有して対応を

支援するなど、クライシスに適切に対応するための体制を整備しています。

万が一環境リスクが顕在化した場合にも同様の体制で対応します。リスク担当役員の指示のもと、直

ちに関連部門が連携して情報の共有、対策の実施、再発防止および他部門でも水平展開を行い、確認

と対応を行います。

各事業所で法的要求事項の台帳管理を徹底するとともに、法律より厳しい自主管理値を設定して、環

境汚染の防止を徹底しています。また、グループ内環境事故報告制度を整備してヒヤリ・ハット事例を

共有し、対策を水平展開するとともに、内部環境監査による法令遵守状況の確認を行っています。

日本ではさらなる透明性と独立性を担保するため、2009年より、外部コンサルタントによる厳格な環

境法令監査を開始し、2014年までに全てのグループ会社製造拠点事業所を一巡しました。2015年以

降も二巡目として毎年数事業所を選定して実施していますが、いずれも指摘は軽微なものでした。

また、資産を売却する際には、土壌汚染等の状況についても適切に調査・対応しています。なお、2016

年度に環境関連法規制違反は発生しておりません。

日本では、環境に関するプロセス管理は、戦略マネジメントシステムであるKISMAPによって管理され

ています。KISMAPは、バランススコアカードを活用したキリングループ独自のマネジメントシステムで

あり、財務の視点、お客様の視点、プロセスの視点、学習と成長の視点の4つの視点で戦略を策定し、

目標管理を行うものです。環境に関する経営課題の多くは事業と密接に関係しているため、環境につ

いてもKISMAPを活用し、その他の経営課題と統合して戦略策定・目標管理を実施しています。

その他の地域事業会社でも、それぞれの地域に応じた形で経営プロセスと一体化して取り組みを進め

ています。

日本では、環境業績評価はキリングループ独自のバランススコアカードKISMAPの運用に組み込まれ

ています。このKISMAPでの目標が、各組織・各個人の目標設定に反映され、目標の達成度に応じて、

各組織・各個人の業績に反映されます。

(2)

 

日本綜合飲料事業の環境マネジメント体制

内部表彰制度

日本綜合飲料事業の各事業会社(キリンビール、キリンビバレッジ、メルシャン)では、ISO14001に準

拠して環境マネジメントシステムを構築し、事業の環境活動に関わる法令・その他ルールの順守、環

境負荷低減並びに汚染の予防に努めるとともに、内部監査を計画的に実施し、環境マネジメントシス

テムの改善につなげています。各事業会社には、環境総括責任者を設置し、年1回以上マネジメントレ

ビューを実施しています。日本綜合飲料事業全体としても環境総括責任者を設置し、各社のマネジメ

ントレビューを受けて、日本綜合飲料事業全体でのマネジメントレビューを実施します。

内部監査については、各事業会社内で実施する内部監査のほか、キリンCSV戦略部(ISO環境事務

局)が各構成会社に対して計画的に内部監査を実施しています。

キリンビールおよびキリンビバレッジはISO14001の外部認証取得から14年が経過し、自主的に運用

できるレベルに達していると判断したこと等から、2014年7月23日付けで自己適合宣言を行いまし

た。メルシャンも同様に2016年7月15日付けで自己適合宣言を行っています。

さらに、各社の環境マニュアルを統合し、3社が共同運用を開始したことを受けて、2017年3月1日に

自己適合宣言書も統合しています。

キリングループ技術賞 キリングループ会社の最新研究・技術開発成果の中から顕著な創意工夫のあった技術開発者・研究者にインセンティブを与えることによって、グループ技術開 発力の向上を図ることを目的としています。

キリンビール 提案制度 会社の業務に有益な提案を奨励することによって、従業員の創意工夫の意欲を促し、全員の経営参画意識と一体感を高めることにより、目指す組織風土を醸 成することを目的としています。

キリンビバレッジ 提案制度 日常の職務や職場での活動を通じて、業務の品質・生産性・効率の向上、又は円滑で快適な職場運営に寄与する従業員の創意工夫を促し、その活動を通して個 人の成長を実現することを目的としています。

協和発酵キリン

環境安全に係る表彰基準 環境安全に係る極めて顕著な業務貢献に対する表彰について定めています。

年 月 被監査会社 監査内容

2016年9月 小岩井乳業

2015年度監査における検出課題のフォロー、2016年グループ環境目標への 取り組み状況の確認、2015年下期および2016年上期の環境トラブルの再発 防止の取り組みの確認、直近の各社内部監査(含構成会社)における検出課 題・対応の確認、各社のその他環境課題是正要求事項等なし。

被監査会社 監査内容 検出課題とその対応

キリンビールマーケティング近畿圏統括本部、 中四国統括本部、香川支社、九州統括本部、 キリンディスティラリー、永昌源、

キリン・トロピカーナ、キリンチルドビバレッジ、 キリンエンジニアリング、キリンテクノシステム、 キリンビジネスシステム、ケーエルサービス九州

前 年 度 監 査 結 果 のフォ ロー、当年度環境目標の 取り組み状況、環境トラブ ルの再発防止の取り組み 状況(水平展開実施状況 を含む)、産業廃棄物処理 の管理状況、フロン使用 機器の点検状況など

11会社35部署の監査を実施し、 検出課題は合計19件ありました が、いずれも環境へ重大な影響 を与えるものではありませんで した。検出された課題全てに対 応策を講じ、また、一部課題に 対しては関係部門に対して類似 事故防止点検を行いました。

日本綜合飲料事業の構成会社に対する環境内部監査※の実施状況(2016年)

※ 本社環境マネジメントシステム事務局(キリンCSV戦略部)が企画、実施した監査(事業所内の内部監査は除きます)。

環境監査

キリングループの各事業会社ではISO14001などの環境マネジメントシステムに準拠して、各事業所・

構成会社での内部監査および各グループ会社本社環境管理部門による事業所および構成会社への監

査を行い、各社の環境マネジメントシステムの改善につなげています。さらにグループ全体としては、

グループで定めた基準に従ってキリン社CSV戦略部がキリンホールディングスより業務委託を受け、

各グループ会社の環境監査を実施し、マネジメントレビューにつなげています。

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※ ものづくり人材開発センターおよびCSV戦略部開催の研修受講者です。

内 容 人 数

廃棄物管理関係 延べ389人

排水処理関係 延べ10人

内部監査・環境法令関係 延べ55人

主な環境研修受講者実績(2016年)※

環境研修の模様

従業員向け会報誌「KIRIN CSV TIMES」

社内環境啓発

環境教育

キリングループ従業員に「環境」に対する興味と理解の幅と深さを広げてもらうことを目的に、イン

ナーコミュニケーションを実施しています。具体的には、従業員向け会報誌やイントラネットを活用し

ています。グループ本社ではキリンの環境の取り組みを紹介する動画をデジタルサイネージに流して

従業員の理解を深めています。

環境リスクを低減するためには、環境リスクを正しく理解することが重要であると認識し、キリング

ループでは、従業員に対して継続的に環境研修を実施しています。

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経営方針

環境方針

長期環境ビジョン

■基本方針

「食と健康」を提供するキリングループは、すべての事業の低炭素化に努め、環境保全の取り組みを実 践するとともに、お客様への環境価値提案を通して、自然と共生した豊かな社会の実現に貢献します。

■行動指針

1. バリューチェーン全体および、事業活動のあらゆる側面で実行する。 2. アセスメントと監査で活動を保証する。

を基本的な考え方とし、トップのリーダーシップと従業員の全員参加により、環境施策を経営に内在化さ せ、経営の最高課題の1つとして高い目標を設定して取り組みます。

法的要求事項

私たちは環境関連の法規制・協定及び自主管理基準について、高いモラルで遵守します。

技術開発

私たちは地球環境とお客様に価値ある自然と共生する技術開発に取り組みます。

環境マネジメント

私たちは環境マネジメントシステムを構築し、経営戦略と連動させて継続的に改善します。

人材育成

私たちは環境保全活動に貢献できる人材を継続的に育成します。

環境パフォーマンス

私たちは、省資源・省エネルギーの推進、温室効果ガスの排出削減、環境汚染の防止、及び3Rを推進し ます。

コミュニケーション

私たちは、地域に密接した環境保全活動を行うとともに、透明性を高め、信頼をいただけるよう適切な 環境情報を提供します。

キリングループ環境方針

新キリン・グループ・ビジョン2021(新KV2021)

グループ経営理念

グループ経営理念

2021 Vision

経営成果

“One Kirin” Values

価値創造に向けた戦略の枠組み(=キリングループならではのCSV)

キリングループは、自然と人を見つめるものづくりで、 「食と健康」の新たなよろこびを広げていきます。

経済的価値の創造・社会的価値の創造(財務目標・非財務目標を各中計で設定)

熱意と誠意 “Passion and Integrity“

価値創造を実現するための技術力

価値創造を実現するための組織能力

社会課題への

取り組みを通じた

価値創造

お客様の

期待に応える

価値創造

酒類、飲料、医薬・バイオケミカルを中核としたキリングループの事業を 通じて社会課題に向き合い、お客様を理解して、新しい価値を創造する ことで、社会とともに持続的に成長する

キリングループは、自然と人を見つめるものづくりで、

「食と健康」の新たなよろこびを広げていきます。

キリングループ 長期環境ビジョン

豊かな地球のめぐみを将来にわたって享受し引き継ぎたいという想いを、バリューチェー ンに係わるすべての人々と共につないでいきます。

目指すべき方向(2050年) 資源循環100%社会の実現キリングループのバリューチェーンから発生する環境負荷を低減させながら、地球が賄う ことができる能力とのバランスが取れるように資源を循環させていきます。

4つの取り組み領域の 到達目標(2050年)

生 物 資 源:2050年までに、生物資源を持続可能な形で使用している。

水 資 源:2050年までに、それぞれの地域で享受できる水源を永続的に確保している。 容 器 包 装:2050年までに、容器包装を持続可能な状態で使用している。 地球温暖化:2050年までに、事業のバリューチェーンでのCO2排出量を地球の吸収可 能な範囲に抑える。

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CSV コミットメント

環境活動の事業戦略への反映

サプライチェーンの持続可能性強化

事業活動を通じた地域活性化

コミットメント

再生可能エネルギーの導入をはじめ とした更なる温室効果ガス(GHG)排 出量削減の取り組みを進めます。

成果指標

●SBTによるGHG削減中期目標の達成に向けた取り組み の実施

●再生可能エネルギー比率の向上(2017年に定量目標を 設定)

コミットメント

生産活動における水使用量を 削減するとともに、水源地の保 全活動を継続的に行います。

成果指標

●水使用量の削減(2030年で2015年比30%削 減)(医薬・バイオケミカル事業)

●2017年度水使用量原単位の2016年度対比 1.5%改善(ブラジルキリン)

●「水源の森活動」ほか水源地保全継続

コミットメント

原料生産地と事業地域に おける自然環境を守り、 生態系を保全します。

成果指標

●スリランカの農園の持続性向上

●日本の農地における生物多様性の確保

●森林再生のため育苗、および環境教育 (2017年目標:75万苗・5000人受講)(ブ

ラジルキリン)

コミットメント

日本産ホップの品質向上と安定 調達に取り組み、日本産ホップな らではの特徴あるビールづくりを 行うとともに、生産地域の活性化 に寄与します。(キリンビール)

適正飲酒啓発と豊かなアルコール文化の醸成

コミットメント

酒類メーカーとしての責任

地域の課題に応じて、アルコールの有害な摂取 の根絶に向けて取り組みます。

酒類のカテゴリーごとに、ノンアルコール・低ア ルコール商品の開発や認知向上に努めます。

健康・未病領域におけるセルフケア支援

コミットメント

お客様の食生活を支えるバランスの取 れた商品ラインアップや情報の提供を 通じて、栄養やカロリーの日常的なコ ントロールを支援し、肥満など生活習 慣病への対処に貢献します。

コミットメント

生涯にわたるクオリティ・オ ブ・ライフの向上に寄与す る 、革 新 性 の あ る 商 品・ サービスや、新規事業の創 造にチャレンジします。

治療領域の進化

健康経営の実現

コミットメント

画期的な新薬を継続的に 創出し、開発・販売をグロー バルに展開していきます。 (協和発酵キリン)

コミットメント

安価で高品質なバイオシミ ラー 及びオーソライズド ジェネリックを提供し、バイ オ医薬品のさらなる普及と 世界的課題である医療費 の抑制に貢献します。(協和 発酵キリン)

コミットメント コミットメント

お客様へ健康をお届けする企業とし て、従業員が積極的に健康づくりを 行う環境・機会をつくっていきます。

メンタルヘルスや生活習慣病予防に取り組む とともに、酒類メーカーとして従業員の適正 飲酒が社会の手本となるよう取り組みます。

食の安全・安心の確保

コミットメント

国際標準による製造プロセスの衛生管理※体制を

確立し、安全性の向上を図ります。また、品質に関 するコミュニケーションを充実させ、お客様の安 心感と信頼感の向上に繋げていきます。

成果指標

●日本産ホップの収穫数量減少の歯止め

●日本産ホップを使った個性的な商品の開発

●日本産ホップが評価され、キリングループに限らず 世界で日本産ホップが使用される

●その他、地域とキリンとの協働について、取り組み実 績を併せて開示

コミットメント

レインフォレスト・アライアンス 認証の取得支援をはじめ、スリラ ンカの紅茶農園を長期的に支援 し、認証茶葉の使用を拡大してい きます。(キリンビバレッジ)

成果指標

●レインフォレスト・アライアンス認 証取得支援農園数の拡大

●レインフォレスト・アライアンス認 証茶葉の使用拡大

コミットメント

世界に認められる日本ワインの発 展を牽引し、ワインづくり、ブドウ づくりを支える産地・地域の活性 化に貢献します。(メルシャン)

成果指標

●「シャトー・メルシャン」の評価向上・ 販売数量の拡大

●日本ワイン用ブドウ畑の耕作面積 の拡大

●契約栽培 地域での取り組みについ て、実績を併せて開示

コミットメント

酪農家との持続可能なパートナーシップ を発展させることで、酪農家とメーカー双 方の持続的な収益と、サプライチェーンを 通じた価値創造を実現します。(ライオン)

成果指標

●オーストラリア全土の契約酪農家との長期 パートナーシップ

●契約酪農家との確固たるエンゲージメント の維持・構築

●全契約酪農家を対象とした支援プログラム (Lion Dairy Pride Program)の展開と、オ

ンライン自己評価ツールの実施完了

コミットメント

コミットメント

各地の事業所が中心になっ て地域のお客様と一緒に、地 域が元気になる商品やサー ビスを展開します。

小口配送を担う地域住民の 起業を支援し、地域経済の 向上に寄与します。(ブラジ ルキリン)

コミットメント

容器包装の軽量化を継続するとともに、 材料の非再生資源依存を低減し、 持続性を高めます。

成果指標

●ボトルtoボトルの維持・拡大 ●植物性樹脂の使用検討・推進

●FSC®認証紙使用紙容器(1次/2次容器)の使用維持・拡大 ●2030年までに容器材料のリサイクル性を90%以上に向上(ライオン)

●2030年までに容器包装資材のリサイクル材料比率を50%以上に向上(ライオン)

●2017年にジュース用の軽量PETボトルを開発(ブラジルキリン)

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環境課題に対するリスクと機会

原料 課題 リスクと機会 目標 取り組み

紅茶葉(飲料事業)

日本がスリランカから輸入する約4割の紅茶葉をキ リンが使用。

スリランカは集中豪雨や干ばつなど気候変動の影響 を大きく受けている。

紅茶葉はストレートに商品の味や香りを決定するた めに代替地がない。

スリランカは大農園が多く、調達先特定が比較的容 易。

スリランカの紅茶農園へのレインフォレスト・アライ アンス認証取得支援。

認証茶葉使用拡大。

定期的な現地訪問、課題とニーズの把握。 農園に住む人々の環境改善。

国産ホップ(ビール事業)

ホップ農家の高齢化。

日本のホップ生産量減少(ピーク時の1/3程度)。 10年以内に遠野のホップ畑が消滅する可能性。

特色ある日本産ホップが使えなくなるリスク。 クラフトビールなどで特色あるホップが必要。

ホップ畑生物多様性確保。 日本産ホップ価値化、生産維持。

専門家による科学的調査。

従業員参加での自然を豊かにする取り組み。

国産ブドウ(ワイン事業) 日本ワインブームを受けた新しいブドウ畑の必要性。自然にやさしいブドウ生産への期待。

耕作放棄地のブドウ畑への転換が及ぼす自然への 影響。

自然にやさしいぶどう生産への地元・消費者の期待。

ブドウ畑生物多様性確保。 日本ワイン用ブドウ畑耕地面積拡大。

農研機構・農業環境変動研究センターとの共同研究。 従業員参加での自然を豊かにする取り組み。

紙(全事業) 綜合飲料事業での紙製容器包装の大量使用。 バリューチェーン上流の可視化。

サプライヤーへのアンケートの信頼性。

日本でのFSC®認証紙供給可能なサプライヤーの

増加。

紙容器へFSC認証紙採用。

事務用紙でFSCまたは古紙100%使用。

FSC認証紙のサプライヤー拡大。

他企業・NGOとのコンソーシアム設立・運営。

パーム油(乳製品事業) 熱帯雨林の問題ある伐採への影響。 使用量は極めて少量。

不適切な対応へのレピュテーションリスク。

一次原料、二次原料で全量をRSPOが認めるBook

&Claimで対応。 継続的な対応。

項目 課題 リスクと機会 目標 取り組み

水源地 いる森林が多い。森林を整備する人が少なくなってきており、荒れて 貴重な水資源の安定的な供給へのリスク。 継続。全てのビール工場・飲料工場で、水源地の森林活動 地域の方々にも参加できる機会提供。

製造工程 原料に使う水よりも、設備のタンクや配管を洗浄するための水の方が使用量が多い。 水使用量削減によるコストダウン。

高度な水処理のためのエネルギー使用量の増大。

2030年で2015年比30%削減(医薬・バイオケミカ ル事業)。

水リスクの高い地域でのより高度な節水挑戦。 水リスクの低い地域でのエネルギー使用量とのバラ

ンスを取った節水。

排水 河川の汚染。 法的リスク。 法規制順守。 法規制より高い自主規定の設定。

生物資源

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容器包装 課題 リスクと機会 目標 取り組み

紙容器

一次容器だけではなく、二次容器としても、大量の 紙容器を使用。

日本に入ってくる紙の中には問題ある森林伐採を 伴っているものが含まれている可能性。

問題ある森林伐採につながる紙を紙容器として使用 している場合のレピュテーションリスク。

2017年までに6缶パックを、2020年末までにギフ ト箱や紙パック、段ボール箱について、全てFSC認証 紙を採用。

FSC認証紙のサプライヤー拡大。

他企業・NGOとのコンソーシアム設立・運営。

ペットボトル

材料が石油由来であり、資源枯渇や地球温暖化への 影響が懸念。

再生ペット素材の入手困難性。

市況によっては再生ペット素材費が大きな負担とな る可能性。

軽量化した場合の使いやすさへの配慮。

再生ペット素材のペットボトルへの利用継続。 使いやすさにも配慮した、継続的な軽量化推進。 再生ペット素材を増やすための広報活動。

アルミ缶の大きなLCA。 Scope3排出量が増加するリスク。 継続的な軽量化。

使いやすさにも配慮した、継続的な軽量化推進。 業界や多くのステークホルダーと協力した缶のリサ

イクル継続。

びん

運ぶ人への負担。

リターナブルびんの使用量は減少傾向にある中での リターナブルの仕組み維持。

重量物を運ぶ担い手不足。

リユースの仕組みへの社会の理解希薄化。

リターナブル軽量中びんの導入・切替(10年間以内 に全量切り替え)。

業界や多くのステークホルダーと協力したリターナ ブルびんシステムの継続。

工程 課題 リスクと機会 目標 取り組み

製造 多品種化によるエネルギー効率の悪化。 省エネルギーだけでは目標の達成が難しい可能性。

規制強化の可能性。

パリ合意などを受け、社会全体でCO2排出量削減や 再生可能エネルギーの活用が容易になる可能性。

Scope1とScope2合計で、2015年比2030年に 30%削減。

継続的に省エネルギー活動を推進。

省エネ活動。

物流

製造拠点が集約されていく中で、遠距離のトラック 輸送の増大。

担い手である運転手の減少。

輸送そのものが困難となる可能性。

他社との共同配送を進めることで、CO2排出量削減 とともに、コスト削減の可能性。

同業他社との共同配送推進。 海外輸入のワイン国内詰め継続。

モーダルシフト。

競合他社とのコラボレーション。

販売 自動販売機は24時間稼働。 電力需給逼迫時に24時間稼働している自動販売機への批判。 省エネ型自販機の導入継続。 メーカーと協力した自動販売機省エネ施策。

バリューチェーン

Scope3のCO2排出量はScope1とScope2の合計

の約5倍。

影響力行使のむずかしさ。

バリューチェーンでのCO2排出量が減少しない場合

の地球温暖化を2℃以内抑制の困難さ。

バリューチェーン全体で1990年比2050年にCO2排

出量を半減。

Scope3で2015年比2030年に30%削減。

ペットボトル内製化、海上輸送等。 生産地の気候変動への適応支援。

再生可能エネルギー いる。現状では再生可能エネルギーの選択肢が限られて ナブルに導入できない可能性。必要となった時点で、再生可能エネルギーがリーズ マップ策定)。再生可能エネルギーの積極的導入(導入のロード

排水処理バイオガス発電。 水力発電由来電力利用。 グリーン電力・熱証書の活用。

容器包装

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1. 生物多様性に関する国際的な合意を尊重する。

2. 遺伝資源へのアクセスは資源提供国の事前同意を得て行い、来歴不明の遺伝資源の持ち込み及びその利 用は、行わない。

3. 遺伝資源の利用は、これより生ずる利益の公正かつ衡平な配分を含め、国際条約に従い適切に管理する。

キリングループ遺伝資源アクセス管理原則

1.紅茶

キリン株式会社にて、以下の3段階のステップで調査を行い、毎年レビューを行いながら、持続可能性のレ ベルを向上させていきます。

2.紙・印刷物

キリン株式会社、キリンビール株式会社、キリンビバレッジ株式会社、メルシャン株式会社にて、

事務用紙※2

2020年末までに、FSC

®

認証を受けた紙、または古紙を使用した紙100%使用を目指します。

容器包装資材※3※4

1)6缶パック:2017年末までに、FSC認証を受けた紙100%使用を目指します。 2)ギフト箱:2020年末までに、FSC認証を受けた紙100%使用を目指します。 3)紙パック:2020年末までに、FSC認証を受けた紙100%使用を目指します。 4)製品用段ボール箱:2020年末までに、FSC認証を受けた紙100%使用を目指します。

その他

FSC認証を受けた紙、FSC管理木材を原料とした紙、古紙を使用した紙、または環境面で保護価値の高い 森林を破壊していない※5ことを調達先へのアンケート等によって確認した紙を優先的に使用します。

3.パーム油※6

国 内 事 業 会 社にて、一次 原材 料 および二 次 原材 料として使 用しているパーム 油 についてR S P O (Roundtable on Sustainable Palm Oil、持続可能なパーム油のための円卓会議)によって承認され ている認証証明取引プログラムであるBook and Claim方式を利用して対応します。

なお、パーム油の生産農園の特定や、充分な量のRSPO認証パーム油が直接購入可能となった場合に は、別途レベルアップした行動計画を策定することとします。

キリングループ持続可能な生物資源利用行動計画

Step.1 Step.2 Step.3

※1 Step.2における紅茶の持続可能性は、レインフォレスト・アライアンス認証の取得状況で評価します。 ※2 事務用紙とは、コピー用紙、封筒(定型外・一部の業務用を除く)、名刺、および会社案内等の印刷物とします。 ※3 対象企業にはキリン・トロピカーナ株式会社を含みます。

※4 限定商品、少量品種、特殊な形状、輸入品等を除きます。

※5 High Conservation Value Forest: HCVF と呼ばれるもので、FSCの定義によるものとします。 ※6 パーム油とは、アブラヤシ果肉から得られるパーム油およびその種子から得られるパーム核油を含みます。 キリングループは、自然の恵みを原料に、自然の力と知恵を活用して事業活動を行っており、生物多様性の

保全は重要な経営課題であると認識しています。将来に渡って「食と健康」の新たなよろこびを提供し続け るために、キリングループは、生物多様性保全のための様々な活動を積極的に行います。

1. 生物多様性に配慮した資源利用を推進します

世界中の人々が自然の恵みを持続的に享受できるように、生物多様性に配慮した資源の利用を事業活動 全体において推進します。

2. キリングループの持つ技術を活かします

「食と健康」の新たなよろこびを提供する企業として、事業活動を通じて保有する技術の応用により、生 物多様性の持続可能な利用および保全に貢献します。

3. ステークホルダーと連携して取り組みます

従来より取り組んでいる環境保全活動に生物多様性の視点を加え、お客様や地域のパートナーと連携し、 生物多様性保全に継続して取り組みます。

4. 条約や法令に適切に対応します

生物多様性に係わる条約や法令を遵守し、生物多様性の恵みが世界中で活かせるように努力します。

キリングループ生物多様性保全宣言

※ 現在のところFSCのPolicy for the Association of Organization with FSCを参照とします。

■目的

「キリングループ生物多様性保全宣言」に基づき、「生物資源の持続可能な調達」を続けるために、基本的な 考え方を示します。

■適用範囲

キリングループが日本国内で調達する生物資源において、リスク評価により森林の違法伐採や環境破壊等 のリスクを伴うと判断した特定のものについて適用します。

■持続可能な生物資源調達ガイドライン

キリングループは、対象とすると決めた生物資源について以下の原則のもとに調達を実施します。 1.違法に森林を伐採して造成されたプランテーション、もしくは植林地に由来する原料ではないこと、また

伐採にあたって原木生産地の法令を守り、適切な手続きで生産されたものであることが確認されたもの 2.信頼できる第三者によって認証された農園・森林等に由来するもの

3.環境破壊などを行なっていると判断されている事業者が生産したものではないもの※

■実施と運用に関して

上記のガイドラインは、生物資源が抱える課題や地域による調達事情がそれぞれ異なることを考慮して、調 達する産物の生物多様性上のリスクの評価にもとづいて定期的に見直しを行うとともに、各国または地域 の特性を勘案し、別途行動計画を定めて段階的に実施することとします。

取り組みにあたっては、サプライヤーおよび専門家・NGOなどのステークホルダーと協力し、原料生産地で 働く人々が生物資源の持続性を考慮した生産へ移行する支援も考慮しながら、長期的視点で取り組みを進 めます。

■情報公開と外部コミュニケーション

取り組みの進捗状況は、サステナビリティレポートやWeb等を通じて、透明性を確保しながら公開するとと もに、適切な外部コミュニケーションにより持続可能な生物資源の利用に向けたお客様やパートナー・社会 の理解を促進します。

キリングループ持続可能な生物資源調達ガイドライン

購 入 先 の 紅 茶 農 園を特定します。

特定した紅茶園の持続 可能性※1を評価します。

持続可能性の高い紅茶農園 の茶葉使用を目指します。

2013年2月制定 2017年2月改定

(9)

65

 

環境に配慮した商品の開発

キリングループでは、酒類や清涼飲料などの主要な容器については、適宜LCA(ライフサイクルアセス

メント)

を実施しています。たとえば、びんであれば、ガラス、ラベルの紙、王冠など、すべてのパーツ

の原材料と、原材料を作るためのエネルギー、および使用後のリサイクルにかかるエネルギーも考慮

に入れ算出し、商品の特性、お客様の1回当たりの購入単位、主な販売店の形態、空容器回収の見込み

なども総合的に考えた上で、容器を選択しています。

※ LCA(Life Cycle Assessment)は、原料から製造、物流、廃棄までの製品のライフサイクル全体で発生する環境負荷を総合的に分 析・評価する手法。

事業の特性上、化学物質取扱量の多い協和発酵キリンでは、

「環境・安全・製品安全に関する基本方

針」に基づいて、レスポンシブル・ケア活動を推進し、商品の研究段階から使用・廃棄にいたるまで各

段階のアセスメントを厳しく運用しています。

1. 目的

地球の豊かなめぐみと環境を持続的なかたちで将来につなぎ、お客様と社会全体に価値を提供し 続けるために、法令ならびに「環境に配慮した容器包装等設計指針」を連守することにより、配慮 した商品開発ならびに営業活動における廃棄物の削減およびリサイクルの推進を通し、バリューチ エーンから生じる環境負荷を地球が賄うことができる能力とバランスさせる「資源循環100%社会 の実現」を目指す。

2. 容器包装の開発・設計・採用の基本的考え方

(1)開発・設計に当たっては、内容物の品質保持,安全衛生と容器包装自体の安全性、製品情報 の適正表示を前提に、環境適性、お客様の使いやすさ、輸送効率ならびに経済性を考慮す る。

(2)採用に当たっては、さらにお客様の購入・飲用形態、販売形態および内容物の特性に応じたも のを選択する。

3. 容器包装の開発・設計・採用に当たっての環境配慮の考え方

(1)調達からリサイクルまでの容器包装のライフサイクル全体での環境負荷低減を図り、自然環境 への影響を最小限に抑える。

(2)資源有効利用、循環型社会の実現に寄与するために、リサイクルや廃棄が容易で、環境負荷の 少ない素材を使用する。

(3)低炭素社会の実現に寄与するために、容器包装製造および商品輸送工程でのエネルギー使用 量および温室効果ガス発生量の少ない素材を選定する。

(4)廃棄処理時の環境汚染防止に配慮した素材を選定する。 (5)3R(発生抑制・再使用・再生利用)は、次項に従って推進する。

4. 3R(発生抑制・再使用・再生利用)推進の指針

(1)発生抑制(Reduce)

1. 容器包装及び販売促進用ツール等の軽量化に努め、材料の使用量の低減に努める 2. リサイクル時や廃棄時に、折りたたみ、押しつぶし等により、できるだけ体積が小さくなるよ

うに減容化に努める。

3. 簡易包装への切り替え、個別包装・外装の省略を推進し、包装の適正化に努める。 (2)再使用(Reuse)

1. 再使用および再充填の回数ができるだけ多くなるように努める。 2. 再使用および再充填に係る環境負荷ができるだけ少なくなるように努める。 (3)再生利用(Recycle)

1. できるだけ単一素材を使用し、2種以上の素材を使用する場合は、容易に分離が可能となる ように努める。

2. 再生された素材および再生品使用比率の高い素材を使用するように努める。 3. 分別排出、分別収集、選別を容易にする仕様・デザインに努める。

2014年11月18日改定

協和発酵キリングループの経営理念を基盤として、製品の研究開発段階から製造・販売・ 使用・廃棄に至る全ライフサイクルにわたり、環境の保護および従業員・市民の安全と健 康を科学的観点から配慮して事業活動を営むこと、ならびに消費者の安全を第一とし製 品の品質向上と安全性の確保に努めることにより豊かな社会の実現に貢献する。

(2012年3月22日改正)

■事業活動における安全の確保ならびに環境への負荷の低減を図るとともに、原料購 入・製造・輸送・販売、さらには当社製品の消費者の使用・廃棄等における管理状況を 把握し、製品の全ライフサイクルにわたり、環境・安全・製品安全の確保を図る。

■新製品新技術開発、技術移転、新規事業展開にあたり、環境・安全アセスメントならび に品質アセスメントを実施し、計画段階から当該技術ならびに製品の全ライフサイク ルにわたる、環境・安全・製品安全の確保に配慮する。

環境に配慮した容器包装等設計基本方針

環境・安全・製品安全に関する基本方針

行動指針(一部抜粋)

容器のLCAへの取り組み

協和発酵キリン「レスポンシブル・ケア」の推進

環境に配慮した容器包装等の設計

資源の保全と環境負荷低減への取り組みをより推進するために、

「環境に配慮した容器包装等設計指

(10)

 

キリングループでは、サプライヤーと相互にコ

ミュニケーションを図りながらCSR調達を推

進しています。

新規サプライヤーに対しては「キリングルー

プ・サプライヤーCSRガイドライン」の行動

規範に定めた遵守6大項目に基づく「サプラ

イヤーCSR確認書」の提出と、行動規範の遵

守を求めています。お取り引き開始後は、年

1回、各サプライヤーのCSRに関する取り組

み状況を確認し、それに対して調達担当者が

評価を行っています。評価の結果はサプライ

ヤーにフィードバックされ、必要に応じて追加調査や是正依頼を行っています。

一方、公正なお取り引きを行うために、サプライヤーからキリングループに対するフィードバックとして、

サプライヤー満足度調査を定期的に実施し、キリングループの調達活動に対するご意見をいただいて

います。いただいたご意見を調達活動に活かすことで、

「オープンでフェアな取り引き」、

「コンプライ

アンスの遵守」を実現していきます。

このような一連の取り組みを通じてPDCAサイクルを回しながら、継続的にサプライヤーと連携し、

CSR調達を推進していきます。

原料・資材の調達における環境配慮

キリングループでは、CSR調達の強化と実現に向けて、2011年に「キリングループ・サプライヤーCSR

ガイドライン」を策定しました。本ガイドラインは大きく6つの項目で構成されており、その中で「環境

への配慮」についても項目を設け、ビジネスパートナーの皆様に一層のご協力をいただけるように工

夫しています。

日本綜合飲料事業 グリーン購入比率 購入件数:69%、購入金額:74%

協和発酵キリン グリーン購入比率 購入金額:86%

サプライヤー満足度調査 (年1回)

サプライヤー評価&Feedback (年1回)

キリン サプライヤー 継続した改善活動改善依頼や

※お取引開始時に確認書提出

キリングループは、お客様にとって価値のある安全・安心で高品質な商品・サービスを提供し、 キリングループ経営理念を実現するために、ご支援・ご協力のもとオープンでフェアな調達活 動を実施します。

キリングループ調達基本方針

「キリングループ

サプライヤーCSR

ガイドライン」

遵守大項目

1 体制・コンプライアンス・リスクマネジメント 2 人間性の尊重

3 環境への配慮

■環境マネジメントへの取り組み

■低炭素社会への取り組み ■生物多様性の保全

■資源の有効利用 ■化学物質管理と汚染防止 4 安全・安心

5 アルコール関連問題への取り組み 6 社会貢献

2. オープンでフェアなお取り引き

3. コンプライアンスの遵守

サプライヤーの選定は、品質(Q)・コス ト(C)・納期(D)・安定調達のほかに、 CSRへの取り組み、技術力、提案力等を 総合的に評価したうえで行います。 複数のサプライヤーからの競争見積りに よる調達を原則とし、公平な参入機会を 提供します。

社会規範、関連する法令およびその精神 を遵守し、社会に信頼される良識のある 活動を実施します。

調達に関わる担当者は、いかなるサプラ イヤーとも個人的な利害関係を持ちませ ん。金額のいかんに関わらず謝礼や贈答 品は受け取りません。

1. 品質本位

調達活動においては、キリングループの 「品質方針」に沿って品質と安全を優先 し、さらにコストについても重視します。 お客様にとっての価値を向上させる新し い技術やご提案を歓迎します。 1)

2)

1)

2)

1)

2)

4. 環境への配慮

法令、条例、業界の自主基準に加えて、 キリングループ各社でも自主基準を設定 し、自然と調和・共存する社会づくりを目 指します。

キリングループの「環境方針」に則り、環 境への配慮、汚染の防止を心がけ、地球 環境に配慮した調達活動を実践します。 1)

2)

5. サプライヤーとの相互の信頼と繁栄

サプライヤーと長期的な信頼関係を築 き共存共栄を図ります。また、サプライ ヤーと協力しリスクの適切な管理と未然 防止を徹底し、社会と経営への影響を回 避する取り組みに努めます。 サプライヤーにご提供頂いた個人情報 および営業秘密については適切に管理 し、ご提供者の了解なく社内外に公表し ません。

2012年2月改定 1)

2)

寄付やグループの商品・サービス等の利 用を強要しません。また、互恵取引を前 提とした調達活動を実施しません。

CSR調達推進に向けた取り組み

(11)

67

 

名 称 概 要

気候変動対応 CDP Climate change

気候変動対策に関する投資家・企業・政府間の対話促進を目指したCDP Climate changeでは、世界各国の主要企業に対して気候変動に対する戦略 と温室効果ガス排出量に関する情報開示を求めています。キリングループは、 CDP Climate changeの枠組みを活用して積極的に情報開示をしています。 2016年は、3年連続でAリスト企業にも選定されました。

水資源 CDP Water

キリングループは、水資源の使用状況を開示する世界的なプログラムである CDP Water に2010年から積極的に参加しています。2016年は、Aリスト企 業にも選定されました。

ぶなの森 環境アンケート 損保ジャパン日本興亜リスクマネジメント株式会社の「ぶなの森 環境アンケート2016」で、最高ランクのAランク評価を獲得しました。

イベント 概 要

環境美化活動 国内各地に工場や事業所を持つキリングループでは、地域社会の方々やNPOとの協力により、周辺地域をはじめ近隣の海岸・河川などの清掃活動に取り組んでいます。

水源の森活動 キリングループでは、1999年以来、ビール工場近隣の水源地で森林保全活動を継続し、現在では日本全国11カ所の森林づくりに、グループを挙げて取り組んでいます。

各種講演会

2016年2月19日に農林水産省、京都大学、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社主 催で開催された「農林水産分野の生物多様性連携シンポジウム『自然資本でつなげる・つなが る~生物多様性保全の経済的連携に向けて~』」のパネルディスカッションに登壇し、キリング ループの生物資源の取り組みを発表しました。

2016年7月15日に法政大学女子高等学校で、2017年9月20日に横浜女学院高等学校で、キリ ングループのスリランカでのレインフォレスト・アライアンス認証取得支援の取り組みを講演し ました。

2016年10月27日に早稲田大学商学部で、提携講座「変化に対応する日本企業」においてキリ ンの環境の取り組みを講演しました。

環境教育プログラム 概 要

環境ツアーなど 横浜工場「自然の恵みを感じるツアー」、神戸工場「環境ツアー」、その他の環境案内などで、2016年は4,128名に参加いただきました。

キリン・スクール・チャレンジ

キリンは、「豊かな地球のめぐみを将来につないでいく」ために、どう すれば良いかを、若者たちと意見をたたかわせ、ともに議論して作り 上げ、さらに中高生が同世代に伝えていくワークショップであるキリ ン・スクール・チャレンジを2014年12月から年8~10回程度の開催を 目途として行っています。

参考URL:http://www.kirin.co.jp/csv/eco/schoolchallenge/index.html

環境ラベルの種類 概 要

エコレール

2006年にはキリンビバレッジが、2010年にはキリンビールが、それぞれ鉄道貨物輸送を活用し 地球環境問題に積極的に取り組む企業として、国土交通省が推進する「エコレールマーク」認定 企業に選ばれました。

カーボンフットプリント

キリンビールは、2008年からビール業界とともにカーボンフットプリントについて取り組み を開始しました。ビール類の算定ルールとなるPCR(Product Category Rule)は2011年2 月に認定され、2013年12月に改訂されました。

レインフォレスト・アライ アンス認証ラベル

「キリン 午後の紅茶 ストレートティー」500ml紙パック(2015年3月リニューアル発売分か ら継続して)にレインフォレスト・アライアンス認証ラベルを表示しています。

FSC®認証ラベル

「トロピカーナ 100%」シリーズ全6フレーバー250ml紙容器(2016年5月リニューアル発売 分から)、および「トロピカーナ 100% まるごと果実感」900mlキャップ付き紙容器(2017 年3月21日新発売)にFSC認証ラベルを表示しています。

また、「キリン 午後の紅茶 サマーシトラスティー」(2017年5月9日新発売)にもFSC認証ラ ベルを表示しています。

ビール6缶パックでは、2017年4月末発売の「上毛かるた」デザイン6缶パックなどの期間限 定品においてFSCラベルを表示しました。これは、6缶パックでは日本初です。

ECOCERT

メルシャンでは2009年より、有機栽培果実を100%使用し、世界的な有機認証機関である 「ECOCERT(エコサート)」の日本法人「ECOCERT JAPAN」の認証を受けた「ボン・ルー ジュ 有機ワイン ペットボトル 赤」を発売しています。

オーガニック麦芽 キリンビールは、トミンスター種のオーガニック麦芽を使用しています。「一番搾り シングルモルト<オーガニック麦芽100%>」で、イギリス産ウエス

環境コミュニケーション

商品の環境情報開示(環境ラベル)

イベントを通した環境コミュニケーション

投資家等への情報開示

環境教育プログラム

『まるごと工場見学「午後の紅茶」工場』アプリ

2014年10月、キリンビバレッジ滋賀工場 に実際に行ったかのような臨場感を味わい ながら、バーチャルで工場見学を楽しめる iPhone/iPad用アプリ『まるごと工場見学 「午後の紅茶」工場』(発行:東京書籍株式会 社)を公開しました。キリンの環境への取り組

(12)

 

プログラム 概 要

TCGF

キリンホールディングスは、消費財流通業界の企業が主体となって2011年8月に立ち上 げた「日本TCGF(The Consumer Goods Forum)」に参加し、日本国内での非競争 分野における共通課題の解決に向けて活動しています。その一つの「サステナビリティ プロジェクト委員会」では、製配販のバリューチェーンにおける環境課題(地球温暖化防 止、廃棄物削減等)を整理し、解決することを目指しています。

具体的には清涼飲料の賞味期限の「年月表示」への移行について取り組み、2013年5 月には、国産水・国産ミネラルウォーターの2Lペットボトルを対象品種として賞味期限を 「年月表示」へ移行しました。これにより、賞味期限をもとに配送や保管、店陳を日別に 管理していたものを月別に管理でき、サプライチェーン上の環境負荷(物流拠点間の転送 および転送に由来するCO2排出等)や非効率(物流倉庫の保管スペース、店頭の先入先

出作業等)を軽減することが期待されます。

Fun to Share COOL CHOICE

キリンは、2014年より日本政府が提唱している新たな気候変動キャンペーン「Fun to Share」「COOL CHOICE」に賛同し、登録しています。このキャンペーンは、政府や地方 自治体、企業、地域社会、国民一人ひとりが連携し、豊かな低炭素社会づくりにつながる 情報・技術・知恵を共有し、連鎖的に拡げることで、「ライフスタイル・イノベーション」を 起こし、日本発で世界に広げ、低炭素社会を実現しようという取り組みです。

エコ・ファースト推進協議会

キリンビールは2008年、「エコ・ファースト制度」に基づき「エコ・ファースト企業」の認 定を受けました。製造業としては初めての認定企業となります。2015年には対象を広 げ、改めてキリン社として認定を受けています。2009年には、先行的に認定を受けた6 社が発起人となり「エコ・ファースト推進協議会」を設立。キリンは副議長企業をつとめ ています。

●「エコ・ファースト制度」

環境保全に関する業界のトップランナー企業の行動をさらに促進していくため、企業が 環境大臣に対し、自らの環境保全に関する取り組みを約束する制度。

参考URL:http://www.env.go.jp/guide/info/eco-irst/(環境省)

●「エコ・ファースト推進協議会」

エコ・ファースト企業の認定を受けている企業が、「エコ・ファーストの約束」の確実な実 践と「エコ・ファースト企業」が連携して先進性・独自性に富む環境保全活動の推進を目 的に設立した協議会。

参考URL:http://www.eco1st.jp/(エコ・ファースト推進協議会)

国連グローバル・コンパクト

キリングループは2005年9月に参加を表明し、従業員との関係や調達・開発・製造・販 売などの企業活動の中で、グローバル・コンパクトの原則実現につながる具体的な取り組 みを進めています。

●「国連グローバル・コンパクト」

各企業が責任ある創造的なリーダーシップを発揮することによって、社会の良き一員とし て行動し、持続可能な成長を実現するための世界的な枠組みづくりに参加する自発的な 取り組み。人権・労働基準・環境、腐敗防止の分野で中核的な10の原則を示しており、企 業へそれらの原則を受諾し、支持し、遵守するよう求めている。環境に関する原則は、原 則7:環境問題の予防的アプローチ、原則8:環境に対する責任のイニシアティブ、原則9:環 境にやさしい技術の開発と普及の3つ。

参考URL:http://www.ungcjn.org/(グローバル・コンパクト・ジャパン・ネットワーク)

プログラム 概 要

WE MEAN BUSINESS

キリングループは、低炭素社会に向けた取り組み促進を目的に2014年9月に結成さ れた世界的に有力な企業および投資家らによるコンソーシアムであるWE MEAN BUSINESSが提唱するイニシアティブに賛同し、署名しています。現時点では、「SBTによ る削減目標の設定」「CDSBによるメインストリームレポートでの気候変動対応の報告」 「水リスクの改善」の3つのイニシアティブに署名し、活動を行っています。

経団連自主行動計画

キリンビールが加入するビール酒造組合およびキリンビバレッジが加盟する全国清涼飲 料工業会では、地球環境の保全を考え、日本経団連の環境負荷低減の取り組みに参加 し、CO2削減と廃棄物の再資源化に取り組んでいます。

ビール酒造組合の低炭素社会実行計画では、これまで掲げてきた2020年目標に加え、 2030年目標(CO2排出量を1990年比60%削減)を定め取り組みを行っています。 全国清涼飲料工業会では、2012年度を基準年度として、2030年度のCO2排出原単位を 18%削減する目標を定め取り組みを行っています。

生物多様性

民間参画パートナーシップ

キリンホールディングスは、生物多様性により一層配慮した事業活動を推進するため公 表された「日本経団連生物多様性宣言」に賛同し、「宣言推進パートナーズ」として参加 しています。また、日本経済団体連合会と日本商工会議所、経済同友会の3団体が2010 年に設立した「生物多様性民間参画パートナーシップ」に参加しています。

グリーン購入 ネットワーク(GPN)

キリンは、グリーン購入の促進のため、グリーン購入ネットワークの会員として、ガイドラ インやデータベースづくり等の情報発信、普及啓発等の取り組みに協力しています。

容器包装ダイエット宣言

キリンビール、キリンビバレッジ、メルシャンは、九都県市(埼玉県、千葉県、東京都、神奈 川県、横浜市、川崎市、千葉市、さいたま市、相模原市)が進めている「容器包装ダイエット 宣言」に賛同し、容器包装ダイエット宣言をして、容器・包装の軽減化に努めています。 また、容器包装発生抑制事業にも協力しています。

フォレスト・サポーターズ

「フォレスト・サポーターズ」は、「美しい森林推進国民運動」を全国各地で展開していく ために、林業にたずさわる人や山村に暮らす人、都会に暮らす人や企業・団体などが集い、 「森にふれよう」「木をつかおう」「森をささえよう」「森と暮らそう」の4つの活動を行う ためのプラットフォームです。キリンはフォレスト・サポーターズとして活動に参加してい ます。

容器包装の環境負荷低減に 関する政府との合意 (オーストラリア、ニュージー ランド)

ライオンは、Australian Packging Covenantに2000年から参加しています。これは、 オーストラリアにおける消費者包装材の環境影響を低減するためのサプライチェーン企業 と政府との合意です。また、New Zealand Packging Accordに2004年から参加してい ます。これは、ニュージーランドにおける持続可能な包装材の使用を行うための産業界お よび政府の自主的な取り組みです。

ウォータープロジェクト

キリンは、2014年8月1日「水の日」に「水循環基本法」に基づき、健全な水循環の維持ま たは回復の推進等を目的として発足した官民連携啓発プロジェクト「ウォータープロジェク ト」に2014年から参加しています。

全国ユース環境ネットワーク

キリンは、環境省と独立行政法人環境再生保全機構が主催する全国ユース環境ネット ワークを支援しています。2016年2月13日~14日に国連大学サステイナビリティ研究所 ウ・タント国際会議場にて開催された第1回全国ユース環境活動発表大会では、審査委 員を務めました。

参照

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